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乳腺腫瘍切除の日帰りレーザー手術を受けられたイタリアングレーハウンド11歳女の子 

今回ご紹介させていただくのは、イタリアングレーハウンド11歳女の子です。

6年前から乳腺に腫瘍があり様子を見ていたところ最近になってだんだんと大きくなり、腫瘍がはじけてしまいお腹に布をあてていないと舐めてしまうとのことでした。地元の病院では手術ができないといわれ、なんとかならないかと遠方からご相談にご来院されました。

診察させていただくと、お腹の腫瘍は大人のこぶし大にまで大きくなっていて、すでに腫瘍が自壊して出血と化膿している状態で、筋肉にがっちりと固着してしまっていました。

こちらが手術前の写真です。

 

検査の結果重度の貧血と白血球がかなり上がっていました。体重もだいぶ減ってしまってきているようで、やせてしまっていました。

けれどこのままにしていても弱ってしまうだけなので、飼い主様とよくご相談の上レーザー手術を試みることとなりました。

こちらが手術後の写真です。上から下まで大きく切除して縫合しました。

手術後の様子です。元気に歩いてます。

手術はレーザーを用いて手術をするので、出血量が少なくすみます。この子の手術も貧血がひどかったので、極力出血させないよう短時間の麻酔時間にするよう細心の注意をはらって無事に摘出できました。麻酔からの覚めも問題なく帰りも自分で立って帰ることができなによりです。経過観察は必要となりますが、飼い主様がおむかえにくると尻尾を振って無事に日帰りで帰られました。