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胆嚢粘液嚢種で胆嚢切除のレーザー手術を受けられたチワワ8歳

今回ご紹介させていただくのは、8歳チワワの男の子です。 10日ほど前より嘔吐を5-6回繰り返していたそうです。血液検査、レントゲン検査、超音波検査など診察させていただくと胆嚢に大きな問題があり、胆汁がながれなくなってしまい黄疸がでていることがわかりました。血液検査の値も肝臓の数値、黄疸、炎症の数値が異常に高く数値が測定できないほど、振り切って高くなっていました。嘔吐も繰り返していましたので、入院し点滴治療をして、すぐ緊急手術となりました。

 

お腹をあけてみると、胆嚢の一部がもれでていて、粘液状にどろどろにかたまってしまい胆汁が全く流れなくなってしまっていました。

胆嚢をレーザーをもちいて出血量を少なく手術して無事に摘出し、お腹のなかを洗浄して閉腹しました。

全身状態の悪い中での手術でしたが、無事に麻酔からも覚醒して手術当日飼い主様が面会に来られるとたちあがり、尻尾をふってました。

術後の経過はよく1週間ほど入院して点滴治療が必要でしたが、黄疸や肝臓の数値もみるみるさがり、食欲ももどり一安心です。

病理検査の結果も胆嚢粘液嚢腫というもので胆嚢が広範囲に壊死をおこし、非常に危ない状態でした。

元気になりなによりです。

 

こちらが摘出した胆嚢です。中はまったく液体がなく、ゼリー状につまっていました。