体表腫瘤切除・歯石除去(日帰り)
今回ご紹介させていただくのは、ボストンテリアの13歳男の子です。
この子は以前、耳の肥満細胞腫の腫瘍の切除を当院のレーザー手術で行ったことがある子です。今回は、背中に腫瘤があり、そこがはじけて出血していたため、当院に再度相談に来られました。
診察してみると、その皮膚腫瘤は、はじけてしまっており、さらにしっぽの付け根の皮下にもできものがありました。さらに、右の大腿部の皮下にも同じようなしこりがあることに気づき、4か所の腫瘤すべて一度の手術で切除することになりました。また同時に歯石取りも希望されましたので、歯石除去と歯肉炎のレーザー殺菌も行うこととなりました。
術前検査も問題なく、炭酸ガスレーザーを使って手術を行いました。レーザーで切除することで、ほとんど出血なくスムーズに切除が行えます。この子もすべての腫瘤を短時間で切除できました。この子はケージに入れてしまうとパニックを起こしてしまうため、麻酔の覚醒とともにすぐ帰ることとなりました。
日帰りですぐに歩いて帰れたため、回復が早いのがわかります。
術後も順調で、あまり気にしていないようです。手術当日の夜から食欲もあり一安心です。
今後も同じようなできものができないことを祈ります。