鼠経ヘルニア整復手術(日帰り手術)
今回ご紹介させていただくのは、9歳のポメラニアンの女の子です。
当院には皮膚の診察で定期的に通院されていたので、軽度の鼠経ヘルニアの
経過観察もさせていただいていました。
鼠経(そけい)ヘルニアとは、足の付け根の鼠径部の隙間から内臓が飛び出た状態です。
最初は片側の小さいヘルニアだったのですが、しばらくすると反対側にもヘルニアが認められるようになり、ふくらみも最初よりかなり大きくなってきたため飼い主様とご相談させていただき手術を行うことになりました。
鼠径ヘルニアは進行すると隙間が大きくなり、飛び出した臓器がはまりこみ戻らなくなってしまうことがあるからです。
レーザーにより腫れや出血痛みを最小限に抑えた手術を行うことができ、当日退院されました。こちらのわんちゃんは、預かってケージに入るとパニック症状をおこしてしまうほどストレスに弱いわんちゃんでしたので、飼い主様も入院がいらないことにとても安心されていました。
術後の経過も問題なく、無事に抜糸も済んでいます。
これからも元気に長生きしていただきたいです。