乳腺腫瘍・子宮水腫摘出手術(日帰り)
今回ご紹介させていただくのは、9歳のマルチーズの女の子です。
予防接種でのご来院の際に、乳腺にしこりがあり、2年前からとのことでした。
この子は心臓に問題を持っており、手術が難しいということで乳腺のしこりをそのまま様子を見ていましたが、だんだん大きくなってきて今にもはじけそうになってきました。さらに、当院に来院して検査をしたところ、大きくなったしこり以外にも12か所にもしこりがあることがわかりました。そして、子宮にも液体がたまっていました。
飼い主様に現状を伝え、今後の予測される状態と、手術のメリット、デメリットを説明して、最終的に手術することになりました。
手術は、炭酸ガスレーザーでおこない、片側の乳腺全摘と残りの腫瘍を切除し、同時に卵巣子宮切除も行いました。手術中は安定しており無事に終了して日帰りでできました。
飼い主様がお迎えに見えると、しっぽを振り振り駆け寄っていました。飼い主様もよく頑張ったよく頑張ったと愛おしそうにしてらっしゃいました。2キロちょっとの小さな体でよく手術をのりこえてくれました。
術後の経過も順調で傷口も腫れや出血もなくきれいです。
心配されていた心臓も安定していて、手術翌日からご飯もしっかり食べれたとのことで飼い主様もあんしんされていました。
このまま長生きしてくれることを祈ります。