軟口蓋切除、下顎腫瘤切除(日帰り)
今回ご紹介させていただくのは、6歳ブルドッグの男の子です。市外よりご来院されました。
去年より口の中にできものがあり、それがだんだんと大きくなり出血してくるようになったとのことでした。ブルドッグという犬種もあり来院された時もゼイゼイとのどをならせていました。
短頭種の気道の問題もあったため、飼い主様も今まで一度も麻酔をかけたことがなく麻酔のリスクを心配されていました。
前もって行った生検では棘細胞性エナメル上皮腫ということで、再発性の高い質の悪い腫瘍でした。
今回は、飼い主様とご相談の上、麻酔時にのどの奥の長く垂れさがっている軟口蓋をレーザーを使って切除してから、歯肉の腫瘍を切除しました。
たちの悪い腫瘍なので、今回は関与する周囲の歯を抜いてあごの骨も削り、できるだけ腫瘍細胞が残らないようにして切除手術を行いました。
幸い術後の顔の変形もそれほどなく、見た目の違和感もあまりなく日帰りで完了できました。
術後の傷も順調で食欲もあり、あとは再発がないことを祈ります。
それと、術前よりも呼吸が楽になり、ぜいぜいいうこともなくなりこれで熱い夏場も比較的快適に過ごせると思います。