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乳腺腫瘍摘出・避妊手術(日帰り手術)

今回ご紹介させていただくのは、三重県からお越しの11才のシェットランドシープドッグの女の子です。

狂犬病の予防接種の際、お乳にしこりがある事に気づかれご来院されました。

診察させていただくと、左右に分かれて数か所腫瘍ができていました。左側のしこりは小さかったため部分摘出ですみましたが、右側のしこりは大きく乳頭から分泌液もでてきていましたので、大きく切除することとなりました。

まだ避妊手術も行っていないという事でしたので今後の再発のリスクも考慮し、乳腺腫瘍摘出と避妊手術を同時に行う事になりました。

高齢であり、飼い主様も心配されていましたがCO2レーザーを用い出血や腫れ、痛みを最小限に抑え日帰りで手術する事ができました。

わんちゃんの乳腺腫瘍は避妊手術を行っていない高齢の女の子によくみられる病気で半数ほどは悪性と言われています。

しかし、避妊手術を行っている子やまだ5才程の若い子にも起こり得る病気ですのでしこりなど異変に気付いた際は,はやめに病院を受診していただけるとよいと思います。

今回は幸い、結果も良性で完全摘出との事でした。

とってもおとなしくお利口さんなワンちゃんでした。お父さんがお迎えにみえると、元気に歩いて帰られました。