膝蓋骨脱臼整復(両後肢)
今回ご紹介させていただくのは、1才のパピヨンの女の子です。
膝蓋骨脱臼と診断され、なるべく負担なく手術をしたいと神戸からご来院されました。
この病気は膝蓋骨(膝のお皿)が正常な位置から外れてしまう進行性の病気で小型犬に多くみられます。
今回もパピヨンの若い患者さんでした。
手術はまず蓋関節を露出させ、滑車溝形成を行い膝蓋骨をずれにくくします。そして内側関節切開リリース、外側関節切開および鱗状縫合を行いました。
今回両側の膝蓋骨が手術適応となったため大がかりですがCO2レーザーにてスピーディに実施できました。
術後は炎症をおさえる内服と安静が必要になります。
また補助治療とそてクラス4レーザー治療を加えることで炎症効果をバックアップしていきました。
足をなるべく動かさないようにする為数日の入院は必要ですが、すぐに起立歩行も可能となり元気に退院されました。