ひだまり動物病院 名古屋市昭和区の動物病院 土曜祝日診療

今回ご紹介させていただくのは、15才のミニチュアシュナウザーの男の子です。

背中にぷくっとした黒いできものがあり様子を見られていたところ、急に大きく増殖してきたと言う事でご来院されました。

診察させていただくと、ちょうど背中の真ん中あたりに黒くボコッとしこりができてしまっており今にもはじけてしまいそうでした。

しかし高齢であり心臓が悪く発作もあり、何度もたおれてしまうこともあったそうで全身麻酔をかけずにできないかという事でした。

また重度の貧血と肝臓の数値もよくなく、全身麻酔をさけなるべく出血させずに短時間で手術を終わらせる必要があるわんちゃんでした。

この子はとてもおとなしく場所も背中という事で局所麻酔で短時間で手術を行う事ができました。ただこちらの腫瘍は悪性の疑いもある為、腫瘍を取り残すことなく、完全に摘出する必要がありましたので、マージンも確保して切除しました。

術後は食欲もあり術後の傷もきにしてないようで飼い主様も安心された様子でした。

病理検査の結果はやはり悪性黒色腫でした。病変の摘出は完全切除できてるとのことでしたが、こちらの腫瘍は局所浸潤性、遠隔転移性がともに高い注意をようする腫瘍なため、今後も注意が必要です。