ひだまり動物病院 名古屋市昭和区の動物病院 土曜祝日診療

今回ご紹介させていただくのは、11歳のミニチュアシュナウザーの女の子です。

お乳にいくつもしこりがあり、一番大きい腫瘍から穴があいて裂け、汁が常に出てしまっていると言う事でおなかにパットをあててご来院されました。

診察させていだくと、ぐったりしており7㎝大の多きな腫瘤が2カ所、その他にも小さなしこりも複数あり、一部のしこりに穴があき血混じりの液がでて感染をおこしていました。

血液検査では、腫瘍から絶えず出血していた為貧血がひどく、白血球も正常の4倍ほど高くなっており、甲状腺ホルモンの値も測定できないほど低くなってしまっていました。

体調も悪く、日に日に弱っていってしまう愛犬を見ていて、なんとか手術できないかとご来院されました。

麻酔のリスクはありましたが、レーザーを用い出血を最小限に抑え、避妊手術も同時に行いまいましたが手術時間も短時間で済ませる事ができ無事に日帰りで帰宅する事ができました。

こちらが手術後の写真です。

術後は出血や腫れもなく順調に落ち着いています。食欲も次の日からたべれたそうで、だんだん元気になってきたとおっしゃられていました。これからは

腫瘍による違和感や不快感がなくなり、少しでもストレスなく生活していただけるとよいと思います。

病理検査の結果は乳腺癌でしたので、十分な経過観察が必要となります。