口腔内腫瘤(悪性黒色腫)(日帰り手術)
今回ご紹介させていただくのは、9歳のミニチュアダックスフンドの男の子です。
頬が腫れている事に気づきかかりつけの病院へ行った所、口腔内にできものがあると言われ検査した所、悪性の可能性が高いという事だったそうです。
当院にご来院された際も、食欲はあると言う事でしたが右側の頬が腫れており、口の中を見ようとすると痛みがあるのかキャンと鳴いて嫌がる様子で少し触れただけでも、腫瘍から出血していました。
右上の奥歯に沿って黒く大きな腫瘍ができてしまっており、早いスピード増殖しているようでした。
歯に隣接してしまっていましたので、今回は上顎の骨と歯も一緒に切除し、縫合を行いました。
手術が難しい部位でしたが、レーザーを用い出血を最小限に抑え無事に日帰りで手術を行う事ができました。
術後は徐々に回復し、ご飯も食べる事ができオーナー様も安心された様子でした。
御覧の通り頬の腫れもありません。
今回は下顎リンパ節も軽度腫脹していたため同時にリンパ節廓清も実施しています。術後補助治療の必要性については病理結果次第となりますが、飼い主様とよく相談して今後もサポート体制を組み、少しでも長く違和感なく元気に生活していただける事を願っています。