皮膚腫瘤(肥満細胞腫)(日帰り手術)
今回ご紹介させて頂くのは10歳パグの男の子です。
他病院にて、皮膚にできた腫瘤の切除手術を受けたところ肥満細胞腫という病理検査結果であり、その2か月後にまた別の部位に3カ所腫瘤が出来ていることに気づいたとの事で当院へ来院されました。
肥満細胞腫とは肥満細胞という細胞質の中に顆粒を多く含む細胞が増殖する悪性の腫瘍で、皮膚や脾臓など全身の臓器に発生します。パグは全身の各所に皮膚の肥満細胞腫が多発することが知られています。
診察させて頂くと背中に2カ所と左膝の裏に1カ所皮膚腫瘤があり、細胞診の結果、肥満細胞腫が疑われたため切除手術を行う事になりました。肥満細胞腫は目にみえている腫瘍とそのまわりを含めてマージンを大きくとって手術で切除する必要があり、傷口はとても大きなものとなります。
CO2レーザーを用いる事で出血を最小限に抑え、手術をクリーンでスピーディーに行う事ができ、手術当日に退院することが出来ました。
まだ術後経過も食欲と元気ともにあって手術部位も腫れや出血なく経過良好です。
こちらが手術後の写真です。
少しでも長く元気に過ごして頂きたいと思います。