膝蓋骨内方脱臼整復手術
今回、ご紹介させていただくのは7歳チワワの男の子です。
2週間前より両方の後足を痛そうに挙げたり、段差を登れない、散歩中に座り込んでしまうといった症状が見られるようになりました。
診察時の身体検査とレントゲン検査では、両足共に重度の膝蓋骨内方脱臼と下腿骨の変形が認められました。
オーナー様に現在の病態と、今後起こりうる併発症などをご説明させていただいた結果、両後肢ともに膝蓋骨内方脱臼の整復手術を行う事になりました。
手術では膝蓋骨が収まる溝が正常と比べてかなり浅くなっているのが認められました。
レーザーを用いることにより、出血を少なく抑えられ、術後の痛みや炎症も軽減できた様子でした。
術後2日目には、まだおぼつかない足取りでしたが立ち上がって数歩歩くことができました。
以前のように痛みなく元気に走り回れる日が早く来ることを願っております。