胆嚢摘出術(胆嚢粘液嚢腫による壊死)
今回ご紹介させていただくのは、7才のトイプードルの男の子です。
3週間ほど前に急に嘔吐を繰り返し食欲がなくなり立てなくなってしまったとの事で静岡県からご来院されました。
検査の結果、肝臓の数値がかなり高く、エコー検査でも胆嚢に異常がある事がわかりました。
このままでは胆嚢が破裂し命にかかわる可能性もあり、すぐに手術を行う事になりました。開腹してみると胆嚢の一部がさけ内容物が出ていた為、
かなり癒着もひどく大変な手術でしたがレーザーで出血や腫れ、痛みを最小限に抑え無事手術する事ができました。
摘出した胆嚢を切り開いてみると、粘液状に固まってしまっており胆嚢自体が壊死をおこしかなり危険な状態でした。
大手術でしたが、手術直後の面会の時には、自分でたちあがりオーナー様の方によっていくこともできたため、飼い主様も少し安心して静岡へ帰られました。遠方のため通院がむずかしいので数日入院となりましたが、
手術翌日から食欲もしっかりとあり、順調に回復し、オーナー様も安心された様子でした。術後は肝臓の値もみるみるさがり元気いっぱいです。
これからも病気に負けず元気に長生きしてもらいたいと思います。