口腔内腫瘍(日帰り手術)
今回ご紹介させていただくのは、12歳のアメリカンコッカースパニエルの女の子です。
口の中にできものができ、舌が横にはみ出してしまう、よだれがよく出るとの事でご来院されました。
診察の結果、下あごの歯肉から舌の付け根あたりにかけて大きな腫瘍ができてしまっている事がわかり手術を行う事になりました。
口の中をあけてみると大きな腫瘍が出来てしまっていて舌が正常な位置におけず、横にとびだしてしまっている事がわかります。
触ってみると下あごもかなり大きくでっぱってしまっています。
レントゲンを撮ってみると、下顎の骨までひろく浸潤してしまって骨融解をおこしていました。
今回は下顎の骨を部分的に切除し腫瘍を取り除く手術を行いました。
下顎の骨ごと腫瘍をとる大がかりな手術になりましたが、レーザーで出血や腫れ、痛みを最小限に抑え日帰りで手術する事ができました。
こちらが切除した腫瘍の写真です。
口の中の腫瘍は増殖傾向が強く、オーナー様もあっという間に大きくなってしまったとおっしゃっていました。
術後は翌日から缶詰のご飯を食べる事ができ顔の変形も外からではそれほどわからずオーナー様も安心された様子でした。
これからも病気に負けず元気に長生きしてもらいたいと思います。