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口腔内腫瘤(日帰り手術)

今回ご紹介させていただくのは

9才のラブラドールの女の子の口腔内腫瘤の日帰りレーザー処置です。

去年の夏頃から口の中にできものができており、ご飯を食べる時に出血するようになってしまったとの事でご来院されました。

高齢と言う事もあり、あまり大がかりな手術はご希望されていませんでした。

とにかく腫瘍のかさを減らして出血を抑えたいというオーナー様のご希望により今回は根治目的のおおがかりな手術ではなく、腫瘤を切除し再発をなるべく少なくする為、レーザーにてアブレーション処置を行う事になりました。

こちらが処置前の写真です。

お話しでは2㎝ほどと言う事でしたがしっかりとみてみるとかなり奥まで増殖してしまっていました。これには、オーナー様もこんなに大きくなっているとは思わなかったと、おどろいていました。口の中にできる腫瘍は悪性のものも多く、すぐに大きくなってしまう事があります。

腫瘤を切除し、少しでも再発を防ぐためレーザーで蒸散させていきます。

こちらが処置後の写真です。

ご覧の通り出血もありません。

麻酔時間も短時間で終わり、数時間後には自分で歩いて帰宅していきました。

こちらが処置から約20日後の写真です。

炎症もおちつき、きれいになっています。ご飯を食べる時もスムーズで本人もとても元気いっぱいです。

これで食事の際に干渉し出血していた問題はおさまったと思いますが、病理検査の結果悪性黒色腫でした。今回は腫瘤を切除しただけですので今後の再発のリスクが高いので定期的に経過をみていく必要があります。