会陰ヘルニア(両側)
今回ご紹介させていただくのは
6才のシーズーの男の子です
4ヶ月ほど前他院で会陰ヘルニアと診断を受けたそうで、だんだんと便が出にくくなってきたとの事でした。
だんだんと悪くなる一方でこのままでは見ていられない、と思い遠方にも関わらず当院にご来院されました。
当院に来院された時はひどい血便で、踏ん張っていても便が少しづつしか出ず、排便時に痛がってキャンキャンと鳴いている状態でした。
手術前に毛刈りをした際の写真がこちらです。
肛門の横が大きく飛び出し、肛門の向きが右に曲がってしまっています。
左側の方が大きく飛び出しているため目立ちますが、実は右側も飛び出していますので両側とも整復手術をします。
会陰ヘルニアの手術をする際、同時に去勢手術も行います。
手術後の写真がこちらです。
写真でもわかる通り、横に大きく張り出すこともなく肛門の向きが正しい位置にもどり、便もスムーズに出るようになりました。
便もしっかり出るようになり排便時に本人の痛みもないので、オーナー様にも大変喜んでいただけました。
とっても元気がよく、オーナー様が大好きなかわいいシーズーちゃんです。
会陰ヘルニアは手術をせず放置しておくとだんだんと悪化する事が多いので、早めの対応が必要となる症例です。
少しでも排便時の異変や外見上の違和感を感じた時は早めに診察を受け、病気の早期発見を心掛けましょう。
名古屋市 昭和区 動物病院
動物レーザーセンター