膀胱結石(シュウ酸カルシウム結石)
膀胱結石とは名前の通り膀胱に石ができる病気です。
ごはんやおやつなどから摂取されたカルシウム・リンなどのミネラルが成分となって尿中のたんぱく質と結合して結石が作られます。しかし結石ができる原因についてはいまだ不明な点が多いと言われています。
結石は、成分によってシュウ酸カルシウム結石やストラバイト結石などいろいろな種類に分類されます。
結石が尿道に詰まってしまうと尿道が閉塞しおしっこが出せず、膀胱破裂や腎不全をおこして死亡する恐れもあります。
尿道閉塞になる確率は尿道の構造上、男の子の方が高いと言われています。
膀胱結石の症状としては血尿が出る、おしっこの回数が増える(少量のおしっこを何度もする)などが代表的です。
今回ご紹介させていだだくのは、
4才の狆の女の子です。
おしっこに血がまじると言う事でご来院されました。
レントゲンやエコー、尿検査を行ったところ膀胱結石が見つかり手術する事となりました。
こちらが取り除いた結石の写真です。
今回取り除いた結石はシュウ酸カルシウム結石で、治療食では溶けない結石でした。
そしてこちらが手術後の写真です。
ご覧の通り、腫れもなくとてもきれいです。
術後は石を作らないように、専用の療法食で維持しています。
狆は最近ではあまり見かけない犬種ですが、とても可愛い容姿で性格もよく、いつも大好きなお父さんに抱っこされて来院されます。
はじめのうちは療法食が苦手なようで食べが悪かったですが、次第に慣れてくれ今では嫌がらず食べてくれるようになりました。
名古屋市 昭和区 動物病院
動物レーザーセンター