乳腺腫瘍(乳腺癌)摘出・子宮卵巣摘出(日帰り手術)
今回ご紹介させていただくのは、推定10才の日本猫の女の子です。
里親で譲り受けた子で、新しい環境に慣れるまでスキンシップをとる事が難しかったそうです。
1ヶ月ほどして慣れてきた頃、お乳にたくさんのしこりがある事に気づかれ心配されご来院されました。
診察させていただくと、左右の乳腺に数か所大きなしこりができてしまっていました。
ご相談させていただき、今回はしこりのたくさんできている左側の乳腺の片側全摘出と子宮卵巣摘出を行い、その後残りの右側の乳腺を摘出するプランとなりました。
レーザーで出血を最小限に抑え今回も無事日帰りで手術する事ができました。
また子宮にも異常が見られ、今回同時に卵巣子宮も摘出してあります。
こちらが手術後の写真です。
猫ちゃんは特にストレスを感じやすく、今回は住む環境が変わって1ヶ月ほどしかたっておらず猫ちゃんもまだ戸惑っている段階での手術でしたので入院でさらにストレスをかける事をせず日帰りで手術でき飼い主様もホッとされた様子でした。
術後も当日よりご飯もたべれて、痛がる様子もなく動きもよく、こちらが心配するほどうごいていたそうです。
無事に抜糸も終わりましたが、病理検査の結果は完全切除できているとのことでしたが、悪性の乳腺癌であった為、肺転移など経過観察が必要です。
まだ反対側の手術もありますが、これからも新しい飼い主様と仲良く元気に過ごしていただきたいと思います。