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眼の腫瘤切除(日帰り手術)リンパ腫

今回ご紹介させていただくのは、15才の猫ちゃんです。

左側の方の目は以前緑内障になって他院で摘出したとのことで、今度は右目に大きな腫瘍ができてしまって、どうにもならなく診察を希望されご来院されました。

半年ほど前から眼球が濁り目やになどが増え、しまいには眼球が破裂しそこから腫瘍が増殖してきてしまったとの事でした。

高齢である事や甲状腺や肝臓などに疾患があり、さらに盲目で入院などがとてもストレスになってしまう事などから手術する事が難しい状態だったそうです。

診察させていただくと、右目から発生した腫瘍が顔の半分ほどまで増殖してしまっていて、腫瘍の表面が壊死をおこしてさけてしまっていました。また膿とと表面からの出血もあり、重度の貧血と感染がありました。腎臓の数値も悪くやせてしまっていました。

 

 

 

 

 

かなりのリスクはありましたが、このままほおっておいて、どんどん弱っていくのをみてられないと飼い主様は今回手術を決断されました。

腫瘍はかなり奥まで浸潤していて手術は大変でしたが、レーザーを用い、出血を最小限に抑え今回も無事日帰りで手術する事ができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

無事に麻酔から覚め、飼い主様もとってもほっとされて帰られました。術後は傷口をきにすることなく、カラーも必要なくすごせていたそうです。

無事に抜糸もおわり、そのころには貧血も改善されとても気分よく日々すごせているようです。ただ病理検査の結果は悪性のリンパ腫でしたので、経過観察が必要となります。

これからは、腫瘍による痛みから解放され元気に長生きしていただければと思います。