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乳腺腫瘍摘出(乳腺癌)(日帰り手術)

今回ご紹介させていただくのは、17歳の日本猫の女の子です。

5年前に右側のお乳にしこりがある事がわかり、当院にて右側乳腺片側全摘出をおこなっておりその際乳腺癌でした。その後局所再発や肺転移などなく5年間すごしていましたが、今回反対側の左側の乳腺にしこりをみつけ、ご来院されました。

かなりの高齢であり、糖尿病の為インシュリン投与をしている、嘔吐や下痢もあると言う事でとても心配されていましたが猫ちゃんの乳腺腫瘍は悪性度が非常に高く手術できるならと今回左側の乳腺全摘出を行う事になりました。

片側全摘出と言う事で上から下まで大きく切除する事手術でしたがレーザーで出血を最小限に抑え短時間で手術する事ができたので、

以前から歯をぎしぎしさせ、気になっていた歯石取りも同時にする事ができました。

術後は翌日からご飯を食べる事ができたそうで、オーナー様も安心された様子でした。

こちらが抜糸後の写真です。

毛も生えそろってきて傷口もほとんどわからなくなりました。

病理検査の結果は、腫瘍はとりきれましたが乳腺癌ということでもうすでに、リンパ節転移しているとのことでしたので、今後肺や胸膜などの遠隔転移に注意が必要となります。

これからも病気に負けず元気に長生きしてもらいたいと思います。