重度口内炎によるレーザーアブレーション(日帰り処置)
今回ご紹介させて頂くのは、2歳のマンチカンの男の子です。
以前から重度の口内炎があり口を気にしていたそうですが、ついにご飯がうまく食べられなくなってしまったとご来院されました。
診察させていただくと、よだれや匂いがひどく全身の毛がよだれでぬれてしまっていて、飼い主様もなんとかしてあげることはないかととても悩まれているご様子でした。口腔内全体が赤く腫れあがりかなり重度の口内炎になってしまっており、舌全体が潰瘍をおこし常に舌が出てしまっており、口がきちっと閉じられないでいました。
まず歯石をキレイに取り除き、炎症が強い場所などにレーザーによるアブレーションを行いました。
翌日からお水や水分の多いご飯を少し食べる事ができ、数日後には涎も落ち着きごはんもしっかりと食べる事ができるようになりました。また舌もしまう事ができるようになり、毛がよだれで汚れることもなくなりました。
オーナー様もとても安心された様子で喜んでいただけました。ただ、この病気は完治ではないため、定期的な治療が必要になると思われますが、まずは猫ちゃんの痛みや苦痛をやわらげてあげることが必要です。
これからも痛みやストレスのない生活を送っていただきたいと思います。