MENU

耳血腫(日帰り手術)

今回、ご紹介させていただくのはノルウェイジャンフォレストキャット、12歳男の子です。

1カ月ほど前に右耳がぷっくりと腫れていて、気にして掻いているとの事で来院されました。

診てみると右耳内側が大きく膨らんで皮膚が張った状態でした。

針を刺して中の液を引くと、血様の液体が確認され、耳血腫を起こしているのがわかりました。

耳血腫とは耳介の中の軟骨が骨折し、そこに分枝している血管が破綻して出血することで耳介内部に血腫が生じる病態のことをいいます。

外耳炎による痒みや痛みで頭を激しく振ったり、耳を強く掻いたりすることが発生原因の1つと言われています。

今回の患者さんも、初めは液体を抜いて薬剤を入れる処置と内服薬による内科治療で経過をみていましたが、

すぐに再発し、ずっと気にして頭を振ったり掻いたりしているとの事で、外科手術を行うこととなりました。

こちらが手術前の写真です。(右耳を横から撮影しています。)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

レーザーを用いる事により出血を最小限に抑えてスピーディーに手術を行う事ができ、日帰りで退院されました。

また術後の痛みや腫れを軽減するメリットもあるため、翌日より元気に過ごされていたとの事です。

早く元通りの生活に戻って毎日自由に過ごしていただきたいと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA