全抜歯(重度口内炎)(日帰り手術)
今回ご紹介させていただくのは
12才の日本猫の女の子です
数年前から難治性の口内炎があり、口が痛くて食欲がおちたりよだれを流したりを繰り返しており、内服治療ではなかなか完全に良くならないとの事で全ての歯を取り除く手術を行いました。出血の多い口腔内の手術もレーザーで行う事で、出血を少なく行えます。また、このような炎症が酷い症例では、レーザー治療で痛みや炎症を抑える治療も併用することが出来ます。
そして、この手術を行った結果、手術翌日からご飯も食べる事ができるようになり、元気にもなりました。
現在全抜歯手術を行ってから約2年たちましたが、腫れや炎症もなく快適に生活しています。
今ではカリカリのごはんも普通に食べれるようになり、食欲もしっかりあります。
猫ちゃんのやっかいな口内炎はとっても多い症例です。
歯肉や口の奥が赤く腫れてただれたり、よだれが出たり、ご飯の食べが悪くなったりなどの症状がでたら要注意です。
軽度の口内炎は歯石取りを行ったり投薬などの内科治療を行えば落ち着く場合もありますが、それでも何度も繰り返し痛みが出てしまう難治性のケースでは全抜歯手術やレーザー治療が効果的な場合があります。
歯を全て抜いてしまっても固形のフードも食べる事ができますし、ほとんど生活に支障はありません。
何度も繰り返す痛みや出血などがあり食欲も落ちてしまう事があれば一度相談してみて下さい。