胃拡張・胃捻転
今回ご紹介させていただくのは
15才の日本猫の女の子です
便秘になっている、食欲がないよだれが急にでるようになったとの事でご来院されました。
診察してみると便はほとんどたまっていませんでしたが、お腹がパンパンに膨れていました。
レントゲンを撮ってみると胃や腸ににガスが大量に溜まっており、パンパンになっており、腹部にはガスしかないような状態でした。
いつショック状態になり呼吸が止まってもおかしくないかなり危険な状態でした。
すぐに点滴や酸素化をし、ガスを抜き胃を腹壁に固定する手術を行いました。
オーナー様もこんな状態とは知らずびっくりされていましたが、無事に手術を終える事ができました。
術後はガスもなくなり正常にもどりました。
術後は数日入院になりましたが、退院後は食欲もしっかりあり、オーナー様も安心した様子でした。
本来、胃拡張・胃捻転は大型のわんちゃんによくある病気で、食後の激しい運動などが原因の1つと言われています。当院でも大型犬の胃拡張・胃捻転は何例か症例はありますが、今回のような猫ちゃんの胃拡張はとてもめずらしいケースです。
また胃拡張は突然容態が悪化し命にかかわるとても恐ろしいものです。特徴的な症状はよだれがダラダラと出たりお腹がポンポンにはれてくるなどがあります。
日頃から愛猫の様子を観察し気になる事があったらすぐにかかりつけの病院へ行きましょう。