乳腺腫瘍摘出・卵巣・子宮摘出手術(日帰り手術)
今回ご紹介させていただくのは、13才の日本猫の女の子です。
1年前よりお乳にしこりができ、様子を見ていたところ最近だんだんと大きくなり自壊してしまってなめてしまっているとの事でご来院されました。
診察させていただくと、左右のお乳にボコッとしたおおきな腫瘍が数カ所できてしまっており、そのうち左側の乳腺にできている腫瘍がすでに壊死をおこしてしまっていてはじけて血や膿がでており、本人も気にして舐め壊してしまっていました。
右側の腫瘍も赤くなりパンパンに腫れあがってしまい、今にもはじけてしまいそうな状態でした。
今回は、自壊してしまっている左側の乳腺片側全摘出と卵巣子宮摘出手術を同時に行い、その後傷の治りをみて残りの右側乳腺全摘出を行う事になりました。
高齢であり飼い主様も心配されていましたが、レーザーを用いる事で手術中の出血を最小限に抑え日帰りで手術する事ができました。
また摘出した子宮の方にも異常がみられ、腫瘤ができていたのと液体が貯留していました。
診察中もおとなしくとてもお利口さんな猫ちゃんです。術後は翌日までご飯を食べずに、じっとしていたので飼い主様も心配されていましたが、その後ご飯もよくたべて、動きも出てきたとのことです。乳腺腫瘍は、大きく切除しますので、皮膚のひきつれ感がともないます。皮膚がなじんでくるとそれほど気にならなくなる場合がほとんどです。
反対側の手術もありますが、これからも病気に負けず元気に長生していただきたいと思います。