陰部形成手術(会陰形成術)(日帰り手術)
今回ご紹介させていただくのは、8才のミックス犬の女の子です。
以前から陰部周りが、皮膚にうもれてむれてしまい気にして舐めて、皮膚炎を何度もおこしてしまっており飼い主様もお困りの様子でした。
抗生剤や消炎剤などの内服薬や注射で落ち着きますが、すぐにまた症状が現れてしまう状態が続いて飼い主様も外科的に何かできないかと悩まれていました。
この子はもともと、陰部の上部の皮膚が陰部に覆いかぶさるようになっており、その隙間が蒸れやすく症状が発症してしまっていましたので今回あまった皮膚のしわを切除しすっきりとさせる陰部形成手術(会陰形成術)を行う事になりました。
こちらが手術前の写真です。
陰部が皮膚に埋もれてしまっています。
こちらが手術中の写真です。
陰部の上の皮膚を切り取り、縫合し皮膚の弛みをなくします。炭酸ガスレーザーにて切開するためほとんど出血がありません。
こちらが手術後の写真です。陰部が外に出るようになりましたので、通気もよくなり皮膚がむれてジュクジュクすることもなくなりました。
御覧の通り出血や赤み、腫れなくキレイです。
術後は食欲や元気も良好で飼い主様も安心された様子でした。
もちろん排尿や排便もいつも通りスムーズに行えます。
こちらが手術してから1週間後の写真です。
これからも元気一杯生活していただければと思います。