根尖膿瘍(日帰り手術)
根尖膿瘍(こんせんのうよう)とは
根尖(歯根の先端の部分)が、なんらかの原因で化膿性の炎症をおこしてしまい、膿がたまってしまう病気です。
歯が折れたり、穴があいたり、また歯に歯石ががっちりと着いてしまっている重度の歯周病の際もおこる病気です。
悪化すると、溜まった膿が頬や口の中の皮膚を突き破って出てくる事があります。
症状としては、頬が腫れてくる、食欲が落ちる、固いたべもを嫌がる、などがあります。
頬が腫れたり、頬が破れて膿がでてくるまで、外見上の変化がないので、なかなか気づきにくい病気です。
今回ご紹介させていただくのは
9才のトイプードルの女の子です
2年ほど前から目の下に傷があり、ずっと汁のようなものが出ている、何度も病院へ行って洗浄や縫合など色々な処置をしてもらったが治らない、との事でご来院されました。
こちらが来院時の写真です。
ご覧の通り、眼の下の頬が破れてしまっており、膿がででいる事がわかります。
根尖膿瘍になっている事がわかり、原因となっている右上の歯を抜き、感染しているところをとりのぞき、よく洗浄し縫合処置を行いました。
その後は頬の傷もしっかりと治り、無事に完治しました。
何年も治らず、顔がいつも汚れている状態だったのが今回の処置で無事治り、オーナー様も大変喜んでおられました。
名古屋市 昭和区 動物病院
動物レーザーセンター