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肥満細胞腫(日帰り手術)

今回ご紹介させていただくのは、13才のチワワの女の子です。

後ろ足の膝を気にして舐めており、出血していると言う事でご来院されました。

診察させて頂くと、ぽこっとしたできものができており、それを気にしている事がわかりました。

細胞診させていただくと悪性の肥満細胞腫の疑いが強く、手術を行う事になりました。

このわんちゃんは、前回悪性黒色腫という病気で、口腔内に大きな腫瘍ができ、下顎ごと腫瘍をとるという大手術を終え(http://www.alc-japan.com/case/dog/2016/6472/)、やっとほっとされていたところで、前回とはまた別の種類の腫瘍がみつかり、飼い主様もとてもショックをうけられていました。

悪性度の高い腫瘍は再発のリスクが高いため、断脚を行う事がありますが今回はあまり過激なことはせず、腫瘍に近い指と一緒に切除する事になりました。

レーザーで出血や腫れ、痛みを最小限に抑え日帰りで手術する事ができました。

こちらが手術後の写真です。小さな体で無事に手術を乗り越えてくれました。

出血や腫れ、赤みもなくとてもキレイです。

手術前は足の指を失う事にオーナー様も歩けるようになるのかとても心配されていましたが、術後は食欲、元気共に良好で術後から足をひきずることなく歩行もしっかりとする事ができ、安心された様子でした。

こちらが手術後の写真です。

足がしっかりと着けています。傷も目立たなくなってきました。

病理検査の結果はやはり肥満細胞腫でしたので、悪性黒色腫と同様に再発に注意が必要となります。

これからも病気に負けず元気に長生きしてもらいたいと思います。