断尾手術(日帰り手術)
今回ご紹介させて頂くのはアビシニアン、6歳の男の子です。
2年ほど前から自分の尻尾をかじる行動を繰り返し、そのため皮膚が剥けて出血してしまっておりました。
当初は飼い主さんがご自宅で包帯や消毒を行い、一旦は落ち着くのですが、何かのきっかけで再び尻尾をかじり始めてしまうという状態でした。
今回は消毒や包帯をしても、なかなか良くならず体液がしみ出て腫れてしまっているとの事で来院されました。
診察時には長い尻尾の先から1/4ほどが肉芽となり一部が化膿していました。
現在の治療では完治が望みにくい事と、包帯や装具が患者さん自身にストレスとなり、また毎日の処置が飼い主さんにも少なからず負担となっていたため、
今回は尻尾を付け根近くで短く切断する断尾手術をご提案させいただきました。
こちらが手術後の写真です。
尻尾は血管が豊富で出血しやすい部位ですが、レーザーを用いることで出血量を最小限に抑えることができ、腫れも少ない為、
患者さんの術後ストレスや痛みも緩和できたことと思います。