口腔内腫瘤(悪性黒色腫)
今回ご紹介させていただくのは、15歳のミックスの男の子です。
2週間ほど前に下の歯茎にできものができているのに気づき様子を見ていたところだんだんと大きくなってしまったそうです。
ご飯がうまく食べれずかなり痩せてしまっており、口が閉じれずよだれがダラダラと出てしまうとの事でした。
こちらがご来院時の写真です。
口腔内から大きな腫瘍が外に飛び出してしまっています。本人もとても気にしており前足でひっかいてしまい、その度に出血してしまっていました。
腫瘍の半分はすでに壊死しているような状態でした。血液検査では貧血や腎不全もみられました。
麻酔をかけた際にしっかりと見てみると、舌の下までかなり広く深く浸潤してしまっていました。
高齢であり体力もなくリスクもありましたが、レーザーで出血や腫れ、痛みを最小限に抑え無事手術する事ができました。
こちらが手術後の写真です。
腫れや出血もなくとてもキレイです。
術後は翌日からお水も自分で飲めるようになり、退院してすぐにご飯もパクパクと食べたそうでオーナー様もほっとした様子でした。
今ではカリカリのフードも食べれるそうです。
今後も病気に負けず元気に長生きしてもらいたいと思います。