子宮蓄膿症
今回ご紹介させていただくのは12歳のシェルティーの女の子です。
食欲が急になくなり、嘔吐・下痢をしている、お水をよく飲む、陰部から出血しているとの事でご来院されました。
検査の結果、今にも破裂しそうなほどパンパンに子宮に膿が溜まってしまっている事がわかりました。
圧迫されお腹もはってしまっており、足腰に力が入らなく、かなり危険な状態でした。
点滴で少しでも状態を改善し、すぐに緊急手術を行いました。
こちらが子宮の写真です。
パンパンに腫れてしまい、いまにも破裂しそうな状態です。
なんとこの子宮だけで重さ1.2㎏ほどもありました。
破裂してしまうと腹膜炎をおこし死亡率がかなり高くなってしまいます。
手術も高齢で、血液検査の値も悪く、体調も万全ではなく危険な状態でしたがレーザーで出血や腫れ、痛みを最小限に抑え短時間で無事手術を終える事ができました。
こちらが手術後の写真です。
膿が大量に溜まり子宮がかなり大きくなってしまっていたため、お腹も大きく切開しましたが、御覧の通り出血や赤み、腫れもなくとてもきれいです。
こちらが手術翌日の写真です。
翌日には自分で歩き回るほど元気になりました。
治療中もとてもおとなしくお利口さんな、可愛いシェルティーちゃんです。