陰部腫瘍・乳腺腫瘍
今回ご紹介させていただくのは12才のミニチュアダックスフンドの女の子です。
おしりがだんだんと膨らんできており、うんちやおしっこがでにくく、陰部から膿が大量に出るとの事でご来院されました。
当院で検査を行ったところ、白血球の値が通常1~2万ほどですが、96200と大きくオーバーしており、また低血糖や重度の貧血もありかなり危険な状態でぐったりしていました。
こちらが手術前の写真です。
お尻が大きく膨らんでいます。
陰部まわりに赤ちゃんの頭ほどの大きな腫瘍が発生しており、周囲に膿瘍ができておりそこから滝のように膿がでていました。
腫瘍が、尿道を巻き込んでかなり増殖していたため、手術もかなりの難解なものでした。
また乳腺腫瘍もあったため同時に乳腺腫瘍切除しました。
長時間におよぶ手術でしたが、無事に乗り越えてくれました。
こちらが手術後の写真です。
腫れや赤みもなく、経過は順調ですが入院が必要となりました。
食欲や元気も日に日に出てきて、白血球も正常値に下がりオーナー様もほっとした様子でした。
今では、貧血も改善されてきて、元気に退院されました。