骨肉腫による断脚の日帰りレーザー手術をうけられたMIX4歳
数カ月前より足を跛行していて、検査の結果骨肉腫の疑いがあり断脚をすすめられたと当院にこられました。痛がって夜も眠れない、ご飯も食べれなくなってきたととてもこまられたご様子でした。もともと痛みには強い子だが、痛みのせいで、噛むようになってしまった。と
当院で診察の結果、もうすでに足の腫瘍の増殖はとてもすすんでおり残念ながら足の断脚手術をするか、このまま手術せずにいくか、よくご相談の上飼い主様はなるべく痛みをとってあげたいと手術を希望されたため、当院で断脚手術を行うこととなりました。
この手術は延命のための手術ではありません。痛みを減らすための治療となります。
レーザーを用いて手術を行いましたので、出血量も少なく、飼い主様もとても心配されていましたが、入院することなく、飼い主様がお迎えにみえると、上手に3本足で歩いて駆け寄りました。手術当日の夜も痛みを伴うことなく、よく寝れたと飼い主様もほっとされていました。断脚する前はとても痛がって眠れなかったので、手術後から眠ることができよかったとおっしゃられていました。また手術当日より屋上まで階段をのぼってトイレにいったそうでびっくりされていました。わんちゃんの適応力はすごいですね。
翌日に血液検査を行いましたが、重度な貧血もなく、痛みから解放されてご飯も食べれるようになりなによりです。
今後は肺転移などの遠隔転移に十分な注意が必要となります。