膝蓋骨脱臼整復のレーザ手術を受けられたマルチーズ女の子
今回ご紹介させていただくのは、マルチーズの女の子です。
以前より、両足の膝のお皿が脱臼していて様子をみられていたとのことですが、その状況が進行してきたため手術を希望されご来院されました。
診察してみると、両後肢の膝蓋骨が脱臼しており、手術が適応の状態でした。
今回は、炭酸ガスレーザーを使用した膝蓋骨脱臼整復術を行いました。レーザー手術の場合、皮膚の切開から関節の切開まで、ほとんど出血なく行えるため、手術部位がクリアにみえて、組織のダメージも抑えられるというメリットがあります。さらに、術後の炎症反応を抑える効果もあるので、速やかに回復が期待できます。
今後はレーザー治療による理学療法を含めてしばらく術後の管理をしていく必要があります。手術用レーザーと治療用レーザーのダブル効果で術後の痛みが軽減できることで、ワンちゃん本人も飼い主様も安心できるかと思います。
術後は足をつくことを怖がっている感じでしたが、徐々にその感覚に慣れていきしっかりと歩けれるようになりました。