胆嚢・脾臓全摘出手術(入院)
今回ご紹介させていただくのは、11歳のパグの女の子です。
静岡からご来院されました。
体重が減ってきたので、他院にて検査をしてもらったところ、胆嚢が拡張していて中に貯留しているものがあるのと、脾臓にできものがあるため、両方の切除手術が必要と言われ、心配になって当院にセカンドオピニオンにいらっしゃいました。
以前にも、当院でレーザー手術を行っていたので、負担が少ないことを知っていてのご相談でした。
身体検査やその他の画像検査では、やはり、脾臓にできものがあることと、胆嚢がかなり大きく拡張していて、中に胆泥と粘液らしいものが認められました。
全身状態と血液検査は大きな異常はないため、手術で切除をすることになりました。
炭酸ガスレーザーを使って手術をすることで、出血が少なく、迅速に手術が可能で、術後の痛みも少ないことから、高齢の子でも負担が少なく行えます。
この子も、炭酸ガスレーザーを使って腹部切開を行い、さらに脾臓摘出に、半導体レーザーという、血管を閉じて切れる装置も利用して胆嚢および脾臓を摘出しました。
術後、点滴治療で入院しましたが、二日後にはご飯を食べてくれました。お腹の痛みなどもない様子でした。
術後1週間ですでに、元気で、お腹の中を開けて手術したとは思えないくらいの様子でした。
この先も元気で長生きしてくれることを祈ります。