体表腫瘤(肥満細胞腫)切除(日帰り)
今回ご紹介させていただくのは、8歳のジャックラッセルテリアの女の子です。
体の皮膚に二か所できものがあるとのことで来院されました。首の皮膚と太ももの後ろの皮膚に腫瘤があったため、細い針をさして細胞をとって検査をしました。
細胞診の結果、肥満細胞という皮膚の癌の細胞が出ていたため、今回早い段階で外科切除を行うことになりました。
通常肥満細胞腫の場合、悪性の癌のため、周りの正常な部分も含めて大きく切除する必要があります。
炭酸ガスレーザーを使って、出血を限りなく少なくし、腫れや痛みを抑えながら手術することで、日帰りで行うことができました。さらに、今回の腫瘍の場合、深い部分の筋肉の膜まで切除する必要があり、そちらも炭酸ガスレーザーを使うことで出血なく筋膜をはがしていくことができました。
術後も、順調で痛みや腫れが通常の方法よりもないため、すぐに日常生活に戻ることができます。
このわんちゃんも翌日から食欲もあり、元気に動き回るので傷口が開かないかと飼い主様が心配するぐらいでした。
あとは再発がないことを祈ります。