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鼻腔内異物除去、避妊手術

今回ご紹介させていただくのは、6歳のパグの女の子です。

家に来てから、右の鼻孔から慢性的に鼻汁が出ていて、くしゃみもするとのことでご来院されました。

診察すると、確かに右側からのみ鼻汁が出ていて鼻腔内に何らかの病変がある可能性を示唆して、高度医療センターにて画像診断をしてもらいました。

 

画像診断の結果、右の鼻腔内に何らかの理由で歯の一部が刺さりこんでいるとのことでした。その歯が異物となって慢性的にくしゃみと鼻汁の症状を示していたわけです。

 

状況がわかったので、手術でそれを解決することになりました。

 

手術は炭酸ガスレーザーを使って、口腔内から歯肉を切っていき、さらに上顎の骨も削りながら鼻腔内までアプローチしました。口の中から鼻の中が丸見えのなる状態にして鼻腔内の問題を取り除きました。最後に、頬の粘膜をはがして穴の開いた口腔をふさぐように縫い合わせて終了しました。

 

先日の検査の時の薬剤感受性試験の結果から抗生剤を選んで投与して経過を観察しています。術後はしばらく鼻汁が出ますが、食欲も元気もあり、このままスムーズに回復してくれることを願います。