軟口蓋切除、外鼻孔拡張手術、歯石取り(日帰り)
今回ご紹介させていただくのは、3歳のフレンチブルドッグの男の子です。フレブルちゃんには珍しく心臓に疾患をもっているワンちゃんで市外からご来院されました。
呼吸が普段から苦しそうで、いびきも結構ひどいとのことで心配されており、当院で短頭種症候群の手術を検討するために来院されました。
身体検査では、明らかに鼻孔が大変狭く、鼻から息を吸いにくそうでした。また、静かな状態でも呼吸とともにブーブーとのどの奥で震える音がしており、レントゲン検査をしてみると、軟口蓋が長いことがわかりました。
総合的にみて、典型的な短頭種症候群であったため、今後ひどくなる前に今回手術をすることになりました。
当院では、炭酸ガスレーザーをつかって手術をするため、術後の腫れや痛みも少なく、報告でも一番合併症が少ない方法なので、日帰りで手術を行いました。
軟口蓋を切除して鼻孔も拡大しました。術中も安定していて、覚醒も順調で無事にその日のうちにおうちに帰ることができました。
術後の経過も良好でした。心配していた心臓の方も問題なくあとは日ごとに手術部位も治癒していき、以前よりも楽に呼吸ができています。
今後は呼吸困難になることなく、いつまでも長生きしてもらいたいと思います。
こちらの写真は手術前の写真です。鼻の穴がぴったり閉じていています。手術でこちらを広げる処置と軟口蓋切除をしました。